天台宗は1日、全国一斉托鉢を実施し、同宗総本山比叡山延暦寺(大津市)でも僧侶、天台宗務庁職員ら約70人が浄財を求め大津市坂本の家々を回った他、JR湖西線比叡山坂本駅などで約30人が街頭募金活動をした。
午前9時ごろ、開祖・最澄が生誕したとされる生源寺を出発し、水尾寂芳延暦寺執行を先頭にほら貝を吹きながら行脚。数人に分かれて家々を訪問し、無病息災を願ってお経を唱え、軒先で浄財を受け取った。
子どもを連れて浄財を渡した近くに住む女性(44)は「おやつを少し我慢することで寄付できることを子どもたちに分かってほしかった」と話した。
各地の寺院で集まった浄財は日本赤十字社などに寄付される。全国一斉托鉢は1986年から毎年行われ、全国の約40カ所で実施される。