老々介護で姉殺害、82歳被告に懲役5年求刑 東京地裁

東京地裁が入る建物(今野顕撮影)
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

自宅で介護をしていた姉=当時(84)=の口と鼻をウエットティッシュでふさぎ窒息死させたとして殺人罪に問われた東京都北区の無職、玉置キヌヱ被告(82)の裁判員裁判論告求刑公判が1日、東京地裁(高橋康明裁判長)で開かれた。検察側は「強い殺意があった」として懲役5年を求刑。弁護側は「日々の介護で追い詰められ、犯行に及んだが、短絡的とはいえない」として執行猶予付きの判決を求め結審した。判決は2日。

論告で検察側は「ケアマネジャーからの勧めもあり姉を入院させ、生活保護を受給すれば適切な介護サービスを受けることが可能だったが、他人に迷惑をかけたくはないとの考えに固執した」と指摘。弁護側は最終弁論で「被告は姉を自分で支えていこうと考え、姉も理解していた。ほかの殺人罪と同様の評価を下すべきではない」と訴えた。

起訴状などによると、玉置被告は今年3月20日午前8時半ごろ、東京都北区の自宅で、介護をしていた姉のトシヱさんの口と鼻をウエットティッシュと右手でふさぎ、窒息死させたとしている。

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