文具大手のコクヨは1日、令和6年度を最終年度とする3カ年の第3次中期経営計画を発表した。新型コロナウイルス禍でオフィス環境が変化する中、テレワークなど働き方の変化に応じたオフィスの改装事業を強化する。売上高は3年12月期(見込み)の22・3%増となる3600億円を目指す。
来年度から事業区分を従来のオフィス家具と通販、文具類の3領域から「ワークスタイル」「ライフスタイル」の2領域に変更することも説明した。
同社はこの日、今年から来年にかけて発売される39品目の新製品なども紹介した。ウィズコロナ時代の新たな職場や働き方を支援する製品をそろえており、折りたたみ型階段「X―STADIUM(クロス スタジアム)」(オープン価格)はひな段状に広げたり、収納してカウンター状にしたりできるため、職場の朝礼会場から、少人数の打ち合わせや個人用の仕事場まで幅広く使い分けることができるという。担当者は「新型コロナ禍による社内コミュニケーション不足を改善するオフィス家具として役立ててほしい」と話している。また、リモート会議の普及で需要が高まっている、音漏れを改善するブース「Fore(フォーレ)」(37万6800円から)などもアピールした。
新製品はJR大阪駅北側にある大型複合施設「グランフロント大阪」内の自社オフィスで3日まで開催中の「2022 KOKUYO FAIR」で展示している。