愛子さまご成年 両陛下 愛情注がれ

天皇、皇后両陛下に付き添われ、公園の滑り台で遊ばれる愛子さま=平成15年7月14日、東京都港区
天皇、皇后両陛下に付き添われ、公園の滑り台で遊ばれる愛子さま=平成15年7月14日、東京都港区

天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまが1日、20歳の誕生日を迎え、成年皇族となられた。両陛下は一般社会に近い経験が積めるよう工夫を凝らしながら、お手元で愛子さまを育てられてきた。愛子さまのお歩みを、両陛下が詠まれたお歌や写真とともに振り返った。

同年代とご交流

愛子さまは平成13年12月1日午後2時43分、宮内庁病院でご誕生。ご称号とお名前は、両陛下が孟子の言葉を参考に「人を敬い、人を愛してほしい」との願いを込められたという。身の回りの調度品などにつけられる「お印」はゴヨウツツジに決まった。


皇后さま《乳母車 おして歩めば みどり児は 光あふるる 空にまばたく》(愛子さまご誕生から3、4カ月の頃)


「新しい生命が誕生するということは、実に神秘的なことで、大きな感動を伴ったものでした」。天皇陛下は14年の記者会見で、愛子さまご誕生の際の思いをこう口にされた。皇后さまは同年の別の会見で「本当に生まれてきてありがとうという気持ちで一杯になりました」と述懐された。

陛下は、上皇ご夫妻のお手元で育てられたご自身と同様、皇后さまとともに愛子さまをご養育。入浴に、離乳食にと、積極的に育児に携わられた。「子供を外の空気に触れさせることも大切」(16年の記者会見)との考えから、当時のお住まいがあった赤坂御用地外の公園を訪問したり、児童施設に通わせたりするなど、愛子さまが同世代の子供たちと触れ合われる機会も設けられた。

「年下のお子さんに『愛ちゃんができないときにだれだれちゃんがしてくれたから』と言いながら手を貸したりすることがあるようです」。18年には、気配りができる優しい子供に成長しているご様子を、そう紹介されたこともあった。


陛下《いとけなき 吾子の笑まひに いやされつ 子らの安けき 世をねがふなり》(18年の歌会始)

大相撲秋場所を観戦される天皇、皇后両陛下と愛子さま=平成19年9月22日、東京都墨田区の両国国技館
大相撲秋場所を観戦される天皇、皇后両陛下と愛子さま=平成19年9月22日、東京都墨田区の両国国技館
学習院初等科の入学式を迎え、笑顔で会場へ向かわれる愛子さま=平成20年4月10日、東京都新宿区
学習院初等科の入学式を迎え、笑顔で会場へ向かわれる愛子さま=平成20年4月10日、東京都新宿区
学習院初等科の運動会で紅白対抗リレーに出場し、チームが1位になり喜ばれる愛子さま=平成21年10月17日、東京都新宿区
学習院初等科の運動会で紅白対抗リレーに出場し、チームが1位になり喜ばれる愛子さま=平成21年10月17日、東京都新宿区

生きものや運動

愛子さまは、皇室と関わりの深い生きものやスポーツにも、高い関心を寄せられてきた。


皇后さま《制服の あかきネクタイ 胸にとめ 一年生に 吾子はなりたり》(21年の歌会始)


学習院初等科では「生きものがかり」として金魚の世話をご担当。学習課題として持ち帰った蚕の飼育は現在も続けられている。皇居での養蚕は歴代皇后の間で受け継がれており、皇后さまが愛子さまに助言されることもあるという。

お住まいでは保護犬や猫を育て、学習院女子高等科卒業に当たっては、平安文学に登場する犬や猫と人との関わりについてリポートをまとめられた。

昭和天皇がファンだったことで知られる大相撲にも造詣が深く、子供の頃から何人もの力士の名前をご記憶。4歳にして陛下が「正直私もかないません」と驚かれるほどだった。

初等科~高等科では体育祭や球技大会などで、持ち前の運動神経の良さを生かして活躍された。登山を趣味とされる陛下と山に登ったり、両陛下や友人とスキーを楽しまれたりすることも。両陛下と親交のある山岳関係者に「登ったことがない山に登ってみたい」と明かされたこともあった。

「山の日」を記念する式典出席後、小学生たちと言葉を交わされる天皇、皇后両陛下と愛子さま=平成28年8月11日、長野県松本市
「山の日」を記念する式典出席後、小学生たちと言葉を交わされる天皇、皇后両陛下と愛子さま=平成28年8月11日、長野県松本市
保護犬の「由莉(ゆり)」と赤坂御用地を散策される愛子さま=令和2年11月22日、東京都港区(宮内庁提供)
保護犬の「由莉(ゆり)」と赤坂御用地を散策される愛子さま=令和2年11月22日、東京都港区(宮内庁提供)

昨年、学習院大文学部日本語日本文学科にご進学。初めて大学を訪れた際には「新しい知識を得たときに感じられる喜びを大切にしながら、さまざまなことに取り組んでいければと思っております」と抱負を述べられていた。