山口FG、第三者委再調査は「不要」前会長解任

山口フィナンシャルグループ(FG)は1日、吉村猛前会長グループCEO(最高経営責任者)を解任した問題をめぐり、吉村氏が求めている第三者委員会による一連の経緯の再調査は不要だとの見解を示した。

山口FGは6月、取締役会で新銀行の設立構想を独断で進めたことなどを理由に吉村氏を解任した。10月には社内調査の結果、吉村氏に「権限の逸脱があった」などと認定し、代表権のない取締役を続ける吉村氏に対して辞任勧告を決議した。

これに対し吉村氏は先月29日、東京都内で記者会見し、社内調査に関して「事実認定が極めて恣意的だ」などと反論し、第三者委員会による調査を求めた。

山口FGは、社内調査について「透明性、公平性を確保しながら適切に行われたもので、独立した第三者委員会による再調査は不要であると判断している」とした。また、記者会見での吉村氏の主張についても「事実に即したものではない」と説明した。

吉村氏が辞任勧告の受け入れを拒否していることから、山口FGは24日に臨時株主総会を開き、吉村氏の取締役解任を諮る。

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