ヤングケアラー、高校生の6・5% 大阪府立高調査

家族の介護や世話をする子供「ヤングケアラー」をめぐり、大阪府立高の全生徒を対象に実施したアンケートで、6・5%が「世話をしている家族がいる」と回答したことが分かった。府教育庁が1日発表した。全日制では17人に1人にあたる5・7%で、昨年度の国の調査を1・6ポイント上回った。同庁は結果の分析を踏まえ、必要な支援策を検討する。

調査は9~10月、全生徒10万2630人を対象にオンラインで行い、回答率は約19・7%(2万182人)だった。

全日制では回答者のうち5・7%(1096人)が「世話をしている家族がいる」とした。このうち世話の頻度が「ほぼ毎日」は37・4%で、約2割は3時間以上を費やしていた。世話のために「やりたいけれどできていないこと」(複数回答)は、「自分の時間が取れない」「十分な睡眠」「宿題や勉強」がそれぞれ約10%で、「特にない」が44・4%だった。

世話をしている対象(同)は兄弟姉妹が41・0%と最多で、父母27・9%、祖父母15・4%と続いた。兄弟姉妹の状況(同)については、「幼い」が65・3%、「知的障害」が8・2%だった。

国が昨年度に初めて行ったヤングケアラーの実態調査では、全日制の生徒の4・1%が家族のケアをしていると回答。対象は同じく兄弟姉妹、父母、祖父母の順に多かった。

家族のケアをしていると答えた1096人のうち、約36%が何らかのサポートを望むと回答した。必要な支援(同)の内訳は、「進路や就職など将来の相談」が46・9%と最多で、次いで「学習のサポート」が45・3%。「話を聞いてほしい」「世話を代わってくれるサービスがほしい」といったその他の福祉サービスなどの支援が合わせて45・1%だった。また全体の半数以上の生徒は、家族のケアについて相談したことがないと答えた。

また定時制と通信制では「世話をしている家族がいる」という回答が25・5%に上った。

調査結果を受け、吉村洋文府知事は「生活に支障が生じ、真に支援を必要としている生徒に対しては、スクールソーシャルワーカーの拡充などの支援策を実施したい」と話した。

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