老舗ベーカリー「進々堂」(京都市)が業務用冷凍パンの賞味期限を偽装して販売していたことが1日、同社への取材で分かった。健康被害は確認されていないという。
同社によると、業務用冷凍パンの「ヨモギバンズ」など4種類、約100パックの賞味期限を引き延ばした。
社員2人が2月、本社工場で複数回にわたり賞味期限が迫ったパンの包装を開封し、新しい期限が記された包装に入れ直した。期限を約1カ月延ばしたパンもあったという。
同社のホームページや信用調査会社によると、大正2年4月創業。京都市内にパンの販売店やレストランなど計12店舗を展開し、ホテルなどに向けて業務用冷凍パンも手掛ける。令和2年9月期の売上高は約16億円。経営方針に「お客様第一の徹底」「内部管理の充実」を掲げている。