1日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は、前日終値を挟んで一進一退の展開となった。前日までの大幅下落で値ごろ感のある銘柄に買い注文が入る一方、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が経済活動の先行きに及ぼす影響への警戒感も根強く、相場の重荷となった。
午前10時現在は前日終値比74円59銭安の2万7747円17銭。東証株価指数(TOPIX)は3・62ポイント安の1924・73。
平均株価は、前日までの3営業日で計1700円近く下落。1日の取引開始直後は、割安感のある銘柄が買われて一時200円超値上がりした。その後200円超下落するなど、不安定な値動きとなった。
このほか、オミクロン株への懸念や米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め前倒しへの警戒感から前日の米ダウ工業株30種平均が急落したことも、東京市場の株価の重しとなった。