地方に勝機

栃木・佐野の砕石工場に国内最大級の重機導入 コロナ禍でも攻めの投資

藤坂に納入された国内最大級の日立建機製巨大油圧ショベル「EX5600-7」(手前)と巨大ダンプ「EH3500AC-3」=栃木県佐野市(佐久間修志撮影)
藤坂に納入された国内最大級の日立建機製巨大油圧ショベル「EX5600-7」(手前)と巨大ダンプ「EH3500AC-3」=栃木県佐野市(佐久間修志撮影)

栃木県佐野市の砕石会社が今秋までに、豪州の採石場などで使われる巨大な重機を立て続けに3機導入した。新型コロナウイルスの感染拡大で経営環境が厳しい中、国内最大級の重機を導入するという攻めの投資に踏み切った背景には、激甚化する災害対応や国内インフラの老朽化に伴いコンクリートの材料などに使われる砕石の需要増が見込まれるためだ。生産効率を高めることにより従業員の働き方を見直す効果も期待でき、新型コロナ禍での足場固めを図る。

30倍の砕石を一すくい

うなりを上げながら、オレンジ色の巨大ショベルカーのアームが地上20メートルの高さから一気に振り下ろされた。一般の建設工事現場で使われるショベルカーの約30倍にも及ぶ砕石を一度ですくい上げ、待ち受ける全高7メートルの巨大ダンプの荷台に大量の砕石が勢いよく注ぎ込まれた。

巨大油圧ショベルは日立建機製の「EX5600-7」、巨大ダンプは同社の「EH3500AC-3」。豪州やアフリカなど海外の巨大採石場で活躍する巨大重機は99%が海外向けで、日立建機の担当者によると「国内での同時導入は初めて」という。

導入したのは国内砕石大手の藤坂。今後、栃木県の佐野市の音坂工場で稼働する。7月に巨大ショベルと巨大ダンプ1機ずつが稼働を始め、9月上旬にもう1台の巨大ダンプが納入された。通常の道路は走行できないため、分解して搬入。巨大ショベルはトレーラーなど40台で、巨大ダンプも同20台で深夜に運搬。それぞれ約2~3カ月かけて現場で組み立てられた。