盛り土150カ所に「課題」あり 総点検で判明

盛り土の調査について岸田首相に報告後、記者団の取材に応じる斉藤国交相=1日午前、首相官邸
盛り土の調査について岸田首相に報告後、記者団の取材に応じる斉藤国交相=1日午前、首相官邸

斉藤鉄夫国土交通相は1日、各地の自治体が実施している盛り土の総点検の結果、10月末時点で約150カ所に「課題」が見つかったと明らかにした。水抜き対策が不十分だったり、法令に基づく許可手続きに不備があったりした。

総点検は7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害を受け、自治体に要請していた。崩落すると人家などを巻き込む恐れがある計3万~4万カ所が対象で、1万5千カ所程度で調査を終えた。課題が見つかった約150カ所の所在地は明らかにしていない。政府は年内に暫定の調査結果を公表し、問題箇所の詳細調査や応急工事を進める。

盛り土を巡っては、用途などによって法規制が異なっており、全国知事会は全てを対象とした法整備を求めている。政府は年内に対応方針を示す予定で、斉藤氏は「規制を強化しなければならない」と話した。

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