島津製、神戸大発ベンチャーと提携 「スマートセル」本格参入

島津製作所は30日、神戸大発のベンチャー企業「バッカス・バイオイノベーション(バッカス)」に1億円を出資し、業務提携契約を結んだと発表した。バッカスが強みとする「スマートセル(ゲノム編集などによる生物細胞)」分野に参入し、脱炭素社会に貢献するとしている。

スマートセルは、狙った物質を効率よく生産するために人工的に遺伝子を変化させた細胞を指す。医薬品やバイオマス燃料、食品の生産性向上などを通じて、さまざまな社会問題解決への貢献が期待されている。

島津製作所は平成28年から神戸大学と共同研究を行い、スマートセルを造り出すために必要な分析の高度化や前処理時間の短縮を実現。これまで人の手で行っていた培養などの作業を自動化することで、最大で20倍近い速度での処理が可能になるという。

今後はバッカスなどと協力して自動化のための装置の小型化、精密化を進め、スマートセルのファウンドリー(受託生産)の仕組みを構築することを目指す。

稲垣史則常務執行役員は「バッカスとともに世界一の仕組みを作って、世界中の企業に販売していきたい」と話した。

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