日本古代史上、最も馴染み深く、また多くの謎に包まれている邪馬台国(やまたいこく)と女王の卑弥呼(ひみこ)。所在地をめぐる論争が続くなか、大阪府高槻市で卑弥呼をテーマにしたコスプレコンテストが開かれた。製作約1カ月の手作り衣装から百円均一店でそろえたリーズナブルな衣装まで、さまざま卑弥呼が登場。初開催ながら意外な盛り上がりをみせた。それにしてもなぜ高槻市で卑弥呼? 実は邪馬台国との深いつながりがあった。
個性あふれる卑弥呼
コスプレグランプリは11月14日、市内の安満(あま)遺跡公園で開かれた「第9回安満遺跡青銅祭」のメインイベント。年齢、性別不問で、条件は卑弥呼をイメージしたコスプレということのみ。高槻青年会議所の元メンバーを中心に立ち上げた同祭実行委員会によると、約30組のエントリーがあり約15組が参加した。
1万人が詰めかけた青銅祭会場は検温、消毒など新型コロナウイルスの感染対策を実施。さまざまな卑弥呼たちが勢ぞろいした。
コスプレーヤーのJUNJUNさんは、赤と白の衣装にきらびやかな装身具をつけて参加。「太陽のシャーマン(呪術師)というイメージから、赤を基調にしたキャラクターを考えました」。コスプレの製作には約1カ月かけたという。