関西の新聞・通信社、テレビ局など74社が加盟する関西写真記者協会は30日、優れた報道写真と映像に贈る令和3年度の協会賞、各部門賞を発表した。協会賞は新聞・通信の部が「泥だらけの甲子園」(共同通信社)、テレビ・ニュース映画の部が「特集 コロナ禍の強豪ダンス部」(読売テレビ放送)。産経新聞大阪本社は4部門5作品で金、銀、特別賞に選ばれた。
ニュース部門で、積み荷のコンテナが崩れ、神戸市東灘区の六甲アイランドに緊急入港した貨物船を撮影した「コンテナ倒壊」(彦野公太朗記者)が金賞を受賞。銀賞に、新型コロナ患者の療養施設を京都府職員が防護服姿で見回る様子を切り取った「出口に向かって」(渡辺恭晃記者)が選ばれた。
スポーツ部門は東京五輪男子柔道の66キロ級決勝で優勝した阿部一二三(ひふみ)選手が攻める瞬間をとらえた「一二三、世界一の投げ」(松永渉平記者)と、競技風景と閉会式を組み写真で表現した「ARIGATO 東京五輪」(恵守乾記者)がそれぞれ銀賞を受賞。また、新設の代表取材賞は開会式を本社ヘリから代表取材した「夜空彩る五輪開幕」(沢野貴信記者)が選ばれた。
受賞作品を展示する「報道展」はコロナ対策として昨年に続き中止となった。