バッシングへの反論は必要だが、皇室に対する報道は否定の根拠を示すことが難しく、水掛け論になりやすい。反論を増やしても、常にメディアと戦っているというマイナスイメージが生じるリスクもある。
バッシングは、対象の実態を知らないために広まることがある。皇族として公的な活動に臨み、責務を果たしてきた眞子さんに、「私」を優先しているという批判が起きたのもそれだ。多くの国民は、眞子さんがどんな活動にどんな姿勢で臨んできたのか、ほとんど知らないだろう。新聞やテレビが一端を報じているとはいえ、十分とはいえない。
バッシングは一度始まれば挽回は非常に難しい。宮内庁は自らがメディアとして皇室の方々のご活動をSNSで積極的に発信するなど、国民の皇室に対する理解を深め、バッシングが広がりにくい状況を作っていく必要がある。