【パリ=三井美奈】フランス下院は11月29日、世界保健機関(WHO)など国際機関への台湾の参加を支持する決議を採択した。
決議は、台湾のWHO参加を促す仏政府の方針に支持を表明。その上で、国際民間航空機関(ICAO)▽国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)▽国際刑事警察機構(ICPO)-についても、台湾の会合参加に向けて政府に外交努力を続けるよう求めた。
決議は、国際機関にはオブザーバー参加などの規定があることを念頭に、台湾の参加を促すことは「一つの中国」原則に反しないと主張している。仏上院も5月、同様の決議を採択した。
台湾をめぐっては、欧州連合(EU)の欧州議会が10月、WHOなど国際機関への参加を求め、EUが関係を強化すべきだとした声明を採択している。