産経抄

11月30日

いくらなんでも甘すぎた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に対する水際対策である。すでに世界各地に広がっており、全外国人の入国を禁止したイスラエルをはじめ、入国制限に乗り出す国が相次いでいる。

▼これに対して日本は、変異株が初めて確認された南アフリカを含む9カ国からの入国者を対象に、指定施設で10日間の待機を求めただけだった。「聞く力」を標榜(ひょうぼう)する岸田文雄首相の耳にも批判の声が届いたようだ。昨日になって、全世界から外国人の新規入国を当面禁止すると表明した。

▼入国制限といえば、いやな記憶がよみがえる。昨年のはじめ、中国・武漢で新型ウイルスの発生が報じられると、台湾政府はすぐに防疫体制を整えた。早くも2月上旬には、中国全土から入境禁止に踏み切る。日本が同じ措置をとったのはそれから1カ月後である。水際対策の失敗のツケは大きかった。

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