九電が2050年に「カーボンマイナス」目標 大手電力初「リスクとる」と池辺社長

「カーボンマイナス」達成に向けた戦略を発表する九州電力の池辺和弘社長(右)と西山勝コーポレート戦略部門長 =30日午後、福岡市中央区
「カーボンマイナス」達成に向けた戦略を発表する九州電力の池辺和弘社長(右)と西山勝コーポレート戦略部門長 =30日午後、福岡市中央区

九州電力は30日、2050年までにグループで排出する温室効果ガスについて、発生量以上に削減する「カーボンマイナス」を達成するとした行動計画を発表した。これまで掲げていた同年のカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)達成をさらに深掘りした形で、「大手電力事業者として初めて」(同社)となる野心的な目標だ。池辺和弘社長は「九州から日本の脱炭素をリードする企業グループを目指す」と語った。

計画では、九州での再生可能エネルギーの開発促進や原子力発電の最大限の活用、水素やアンモニアを活用した火力発電の低・脱炭素化などを進め、グループの事業で排出する温室効果ガスを2013年の6200万トンから30年に60%減の2600万トンとする。さらに二酸化炭素(CO2)の回収、貯留技術も活用し、50年までのできるだけ早い時期に実質ゼロを実現するとした。

加えて運輸など電力部門以外での脱炭素や、海外での再エネ開発、非効率発電所の改修支援を通じ、社会全体の温室効果ガス削減にも貢献するとした。こうした削減量を、グループでの総排出量を上回らせることで「カーボンマイナス」を実現することを目指す。

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