改めて謝罪も続投表明 静岡知事、辞職勧告応じず

県議会で一連の発言を改めて謝罪し、続投を表明した川勝平太知事(手前)=29日、県議会議場(田中万紀撮影)
県議会で一連の発言を改めて謝罪し、続投を表明した川勝平太知事(手前)=29日、県議会議場(田中万紀撮影)

静岡県議会から同県初の辞職勧告決議を受けた川勝平太知事は、29日開会した12月定例会で「県が置かれた現状に照らせば、いま職を辞して県民に知事選をお願いすることはできない」と続投を正式表明した。辞職勧告の理由となった御殿場市を「コシヒカリしかない」などと揶揄(やゆ)したような発言に関しては、市民や県民に改めて謝罪した。

辞職勧告決議は24日の臨時議会で、47対19の賛成多数で可決された。臨時議会では発言機会がなかった川勝知事は29日の本会議冒頭に発言を求め、「分断を招いた責任はひとえに私にあり猛省している。その非を認め、改めて御殿場市民、県民に心よりお詫び申し上げます」と頭を下げた。その上で「県民のために公人知事として職責を果たしたい」と、勧告には従わず残り約3年半の任期をまっとうする意向を表明した。辞職勧告に法的拘束力はない。

辞職勧告提出を主導した県議会最大会派、自民改革会議の野崎正蔵代表は「知事が新たな決意をするのはもう何度目になるのか。言葉を並べるのではなくまずは実践してほしい」と厳しく批判。勧告に賛成した公明党県議団の蓮池章平団長は「根本のところに慢心や傲慢な気持ちがある。また繰り返すのではないか」と懸念した。

一方、知事を支える「ふじのくに県民クラブ」の佐野愛子会長は「自分の言葉で丁寧に説明しており、適切だった」と評価した。

ただ、川勝知事が「自分へのペナルティー」として示した12月分の報酬と期末手当(冬のボーナス)の返上は、必要な条例改正案提出が定例会に間に合わず、自公が反対に回ることも考えられるため、実現は困難な状況となっている。