プロ野球オリックス、米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさんが29日、来春の選抜高校大会出場が確実な国学院久我山高(東京都杉並区)を訪れ、臨時指導を行った。昨年12月の智弁和歌山高に続くアマチュア球界での活動で、一緒に体を動かした。
自ら実践して股関節の動きなど、走り方の基本を教え「意識するだけで変わる。何日かでできることではないけれど、考えないと永遠にできない」と伝えた。現役当時と変わらない引き締まった体で、打撃練習も実演。ホームラン性の大飛球に感嘆の声が上がった。「僕は長く(現役を)やっていたけど、走塁だけは簡単にならない」と言い、細かくリードの取り方などを教えた。
日米通算4367安打を放ったイチローさんは昨年2月にプロ野球経験者が高校、大学での指導に必要な「学生野球資格回復制度」の認定を受けた。