暮らしに役立つ新技術も 札幌でビジネスEXPO

災害復興作業用に開発されたZ型スコップ。除雪作業にも活用できる=11日、札幌の「ビジネスEXPO」会場(坂本隆浩撮影)
災害復興作業用に開発されたZ型スコップ。除雪作業にも活用できる=11日、札幌の「ビジネスEXPO」会場(坂本隆浩撮影)

北海道最大級の経済交流イベント「ビジネスEXPO」が11、12の両日、札幌市の大規模展示施設「アクセスサッポロ」で開かれた。企業や団体、大学、研究機関が277のブースを出展。2万8000人超がさまざまな技術に関心を寄せた。展示、発表された新技術には北国の暮らしにすぐにでも役立ちそうなものがあった。

Z型シャベルで負担軽減

柄の部分が曲がった金属製シャベル。実は、くねりと曲がったこの形状が腰の負担軽減につながるとして、令和3年度の北海道新技術・新製品開発賞(ものづくり部門)で優秀賞を受賞した優れものだ。産学官の共同研究で今年6月に実用化された。

豪雨災害などの復旧現場で土砂搬出の負担を軽減するため北海道工業試験場や室蘭工業大学、浅香工業(本社大阪府)などが開発を進めていた。浅香工業の浜口竜一北海道支店長(52)は「まっすぐな柄と比べて前かがみの時の腰の曲げ角度が浅く負担が少ない。除雪作業にも有効」と話す。

シャベルは1・5キロと軽量。実際に持っても軽く、作業負担も少ない。販売価格は5980円を想定。販売を始めたばかりで取り扱いは道内の一部店舗にとどまるが「ビジネスEXPOでは一定の反響があった」とし、ホームセンターなどへの売り込みも検討中だ。

テントでクリーンルーム

簡易テントと清浄機で手術室並みの環境をつくる感染対策用クリーンルームにも関心が集まった。

抗酸化商品などを手掛けるエコアース(札幌市)が開発した「カクリア」は、市販テントの天井に特殊交換膜を取り付け、空気清浄機で酸素と二酸化炭素を交換させる仕組み。約10分でテント内の空気の清浄度を医療機関の手術室並みにできるという。