米ミュージカル界の巨匠、ソンドハイムさん死去 世界文化賞受賞

スティーブン・ソンドハイム氏=2018年、ロンドン(AP=共同)
スティーブン・ソンドハイム氏=2018年、ロンドン(AP=共同)

【ニューヨーク支局】「ウエストサイド物語」など数々の名作の作詞作曲を手掛けた米ミュージカル界の巨匠で、第12回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した作詞・作曲家のスティーヴン・ソンドハイムさんが26日、コネティカット州の自宅で死去した。91歳だった。米メディアが伝えた。

1930年、ニューヨーク生まれ。10代のとき、家族ぐるみで親しくしていた作詞家にミュージカルのノウハウを伝授される。ウィリアムズ・カレッジで音楽を学び、卒業後にデビュー。50年代には「ウエストサイド物語」の挿入歌を作詞し、その後も「太平洋序曲」「イントゥ・ザ・ウッズ」など数多くの作品で作詞・作曲を担当。62年初演の「ローマで起こった奇妙な出来事」のロングランで作詞・作曲家としての地位を確立した。

演劇界最高のトニー賞やアカデミー賞、グラミー賞などいくつもの栄誉に輝き、2000(平成12)年には、米ミュージカルを芸術の域に高め、世界の主流に押し上げたことが高く評価され、世界文化賞の演劇・映像部門を受賞。15年には文民最高位の勲章「大統領自由勲章」をオバマ大統領(当時)から受章した。

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