WTO閣僚会議が延期、オミクロン株に対応

26日、南アフリカ・ヨハネスブルクの商業施設で、マスク姿でエスカレーターに乗る人たち(AP)
26日、南アフリカ・ヨハネスブルクの商業施設で、マスク姿でエスカレーターに乗る人たち(AP)

【ロンドン=板東和正】世界貿易機関(WTO)は26日、スイス西部ジュネーブで30日から開催予定だった閣僚会議を延期すると決定した。

南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への対応で、スイス政府が同株が確認された国や地域からの入国規制措置を導入したため。新たな開催日程は決まっていない。

閣僚会議はWTOの最高意思決定機関。160以上の国と地域が参加し、新型コロナワクチンの公平供給に向けた取り組みや、機能不全が指摘されている紛争処理機能の改革などについて協議される予定だった。

WTOは、スイス政府による入国規制措置を受け、26日夜に急遽(きゅうきょ)開催した非公式一般理事会で延期を決定。オコンジョイウェアラ事務局長は一部の国の代表団が入国できなくなる事態を想定し、「(加盟国の)平等な立場での参加が不可能になる」と述べた。

欧州メディアなどによると、WTOは現時点ではオンラインでの開催を予定していないという。

閣僚会議は当初、昨年6月にカザフスタンで開く計画だったが新型コロナの影響で延期し、WTO本部があるジュネーブに開催地を変更していた。