AI倫理の国際規範策定 世界初とユネスコ

人工知能(AI)の倫理に関する国際規範策定について発表するユネスコのアズレ事務局長=25日、パリ(共同)
人工知能(AI)の倫理に関する国際規範策定について発表するユネスコのアズレ事務局長=25日、パリ(共同)

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は25日、世界で技術開発が進む人工知能(AI)の倫理に関する国際的な規範を策定し、加盟国への「勧告」として今月の総会で採択したと発表した。ユネスコによるとAIの倫理に関する国際的な合意は初めて。

アズレ事務局長は記者会見で「AIは(人類の)共通利益に役立つが、分かりにくさや不透明さなどの問題がある」と指摘。勧告に法的拘束力はないが、加盟国は法制化など「内容を履行する責任がある」とし、各国の取り組みをチェックし、評価する仕組みも盛り込んだと意義を訴えた。

勧告は、AIを開発、利用する際に尊重すべき価値として①人権②環境保全③多様性④平和や公正さ―を掲げ、プライバシー保護や透明性確保など守るべき10の原則を規定。さらに「性別に関する型にはまった考えや差別的な偏見がAIのシステムに反映されないようにする」などさまざまな分野での具体的な行動も多数定めた。(共同)