岸田首相、中国の人権弾圧念頭に「強く懸念」

オンライン形式で開かれたアジア欧州会議(ASEM)に出席する岸田文雄首相=26日、官邸(内閣広報室提供)
オンライン形式で開かれたアジア欧州会議(ASEM)に出席する岸田文雄首相=26日、官邸(内閣広報室提供)

岸田文雄首相は26日、テレビ会議形式で行われたアジア欧州会議(ASEM)に出席し、中国政府による人権弾圧が問題になっている新疆ウイグル自治区や香港の状況について「強く懸念している」と言及した。さらに東・南シナ海での中国の海洋進出を念頭に、「現状変更の試みや緊張を高める活動がエスカレートしている。法の支配に逆行する動きもみられ、これらに強く反対する」と強調した。

北朝鮮による核・ミサイル開発に関しては「日本、地域、国際社会の平和と安全を脅かすものだ」と指摘した。日本人拉致問題にも言及し、解決に向けて「ASEM諸国と連携していく」と訴えた。

ASEMには中国や韓国、ロシア、英国、欧州連合(EU)などが参加している。

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