東ガス、成長領域への投資約2兆円

東京ガスの内田高史社長
東京ガスの内田高史社長

東京ガスの内田高史社長は26日の記者会見で、2030(令和12)年までに再生可能エネルギーなどの脱炭素の取り組みを含む成長領域に約2兆円を投資すると発表した。20年代後半には、投資からの利益を着実に積み上げたい考えだ。

約2兆円のうち脱炭素関連は約7千億円を見込む。具体的には、国内外の再生エネへの投資が約6千億円で、次世代エネルギーと期待される水素の製造や、水素を二酸化炭素(CO2)と合成して都市ガスの原料にするメタネーションなどへの投資が約1千億円。

東ガスは今年9月、脱炭素投資を強化するため、事業活動によって得た利益を株主に返す株主還元を減らすと表明。ただ、ここから捻出できる資金では投資原資としては足りないため、環境分野の事業に特化した資金を調達するために発行されるグリーンボンド(環境債)の活用に加え、保有する資産を効率の良いものに置き換える取り組みなどでも投資余力を確保する。

内田社長は「成長領域には、早期に収益化が見込める分野と、脱炭素のように収益化に時間がかかる分野がある。双方に着実な投資を行い、持続的な経営を実現させていく」と述べた。

一方、再生エネに関して東ガスは従来、30年までに国内外で取扱量500万キロワットを目指すとしてきたが、これを600万キロワットに引き上げるとした。増加分の100万キロワットは「主として国内を考えており、(他社からの)調達量を増やしていくことが中心になってくる」(内田社長)という。(森田晶宏)