今週から公務に本格復帰した東京都の小池百合子知事は26日、10月27日の入院以来、約1カ月ぶりに定例記者会見に臨んだ。退院後も自宅で静養やテレワークを続けた小池氏には一部で「重病説」も取り沙汰されたが、「『いい加減なことを言うなよ』と思っている。こうして元気に戻っていることが何よりの証左だ」と笑い飛ばした。
小池氏は「客観的に東京都や日本、世界、地球のことについて考えることができ、非常にいい時間を過ごすことができた」と2週間超にわたった静養期間中を振り返り、「地球環境問題や水害、地震といった危機管理など山ほど(都政の)課題はある。一つ一つに思いをはせていた」と述べた。
7月の都議選期間中に無免許運転で人身事故を起こし、都議を辞職した木下富美子氏については、「今後どうするかは本人次第。(再出発の)環境ができるか、なかなかハードルは高い」と指摘。「本人が自ら(辞職を)決めたことは是としたい」と語った。
政府の観光支援策「Go To トラベル」の再開に合わせた都独自の補助事業については、「年末年始はみんなが動く時期なので、そこに拍車を掛けるようなことが本当にいいのかどうか」と述べ、年内の補助事業実施に慎重な考えを示した。