「第6波」東京でピーク時370人推計も

欧州や韓国で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、国内の感染状況は低い水準で推移している。懸念される「第6波」はピーク時でも、東京の1日の新規感染者は370人程度との推計もあり、昨年末の第3波や今夏の第5波より小規模になりそう。一方、専門家は年末に向け警戒を呼びかけている。

名古屋工業大の平田晃正教授(医用工学)のチームは、人流やワクチンの効果などを基に、人工知能(AI)を使って試算。予測によると、1日あたりの新規感染者数は12月中旬以降、徐々に増え、東京では来年1月中旬に約370人をピークに減少。大阪でも同時期にピークを迎え、140人程度とした。

国内の感染水準は落ち着いており、24日の国内の感染者数は77人と100人を下回った。感染が急増している欧州や韓国との違いはどこにあるのか。東京医科大の濱田篤郎特任教授は理由の一つに気温を挙げる。

ソウルの最低気温はここ数日、氷点下を下回り東京よりも10度程低い。寒くなると部屋の換気回数が減り、感染リスクは高まる。

ワクチンの種類にも要因がありそうだ。日本では1%未満のアストラゼネカ製ワクチン接種を韓国では全体の約3分の1で採用。濱田氏は「アストラゼネカ製のデルタ株に対する効果は、ファイザー製やモデルナ製と比べ、やや弱いのではないか」と分析する。

濱田氏は「国内でも気温が低くなれば感染は広がる。年内から増えていく可能性が高い」とみており、忘年会シーズンを前に「宴会は小人数、短時間で。大規模な忘年会は避けた方がよいだろう」と訴えた。