京セラは25日、事業戦略説明会を開き、売上高3兆円を目指し、今後3年程度は年間2千億円規模の設備投資を継続すると明らかにした。達成に向け、電子部品や半導体関連などの中核事業の売上高を50%以上増やす必要があり、谷本秀夫社長は「国内拠点の集約や構造改革、M&A(企業の合併・買収)を駆使して持続的な成長をはかる」と述べた。
令和4年3月期の連結売上高は1兆7500億円で、過去最高を更新する見込み。世界的に需要が高まる半導体製造装置用部品の生産設備拡充や研究開発体制強化のための投資を積極的に行っており、今年度の投資額は2600億円を想定している。谷本社長は「売上高2兆円の達成にはこれから2年、3兆円はそこからさらに5年ぐらいはかかるのではないか」との見通しを示した。
また、2050年の温室効果ガスの排出ゼロ(カーボンニュートラル)実現へ向け、工場などへの再生可能エネルギー導入を進めるとした。