「早く再審を」元受刑者の遺族訴え 滋賀・日野町事件

滋賀・日野町事件の再審請求をめぐり、早期の再審開始を訴える阪原弘元受刑者の遺族や弁護団=25日、大阪市北区(地主明世撮影)
滋賀・日野町事件の再審請求をめぐり、早期の再審開始を訴える阪原弘元受刑者の遺族や弁護団=25日、大阪市北区(地主明世撮影)

滋賀県日野町で昭和59年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害された強盗殺人事件の再審請求をめぐり、無期懲役が確定し平成23年に75歳で病死した阪原弘(ひろむ)元受刑者の遺族と弁護団が25日、大阪市内で会見を開いた。再審開始が認められた後、可否を再判断する即時抗告審が大阪高裁で3年以上続いている状況を訴え、「一日も早く再審を開いて無罪を出してほしい」と話した。

再審請求は平成24年に遺族が申し立て、大津地裁は30年7月、「警察官から顔を殴打されるなどの暴行を受け自白した疑いがある」などと指摘し、自白の任意性や信用性に疑いがあるとして再審開始を決定した。検察側が不服として即時抗告し大阪高裁に舞台が移ったが、約3年間で裁判長が4人代わるなど弁護団は審理の遅さを指摘している。

裁判所と弁護団、検察による3者協議が今月開かれ、来年1月に弁護団が新たな意見書を提出することなどが確認されたという。弁護団長の伊賀興一弁護士は「最後の結論をみる時期が近づいてきている」と述べた。

再審請求人で、3者協議にも参加した阪原元受刑者の長男、弘次さん(60)は「高齢となった母が元気なうちに無罪を勝ち取り、家族みんなで父の墓前に報告したい」と話した。