世界ボクシング選手権「金」の坪井智也、浜松に凱旋

チャンピオンベルトの傍らで母校の在校生にメッセージを伝える坪井智也=25日、浜松市北区
チャンピオンベルトの傍らで母校の在校生にメッセージを伝える坪井智也=25日、浜松市北区

今月、ベオグラードで行われた世界ボクシング選手権バンタム級で、日本勢初の金メダルに輝いた浜松市出身の坪井智也(25)が25日、母校の浜松工業高校を訪問し、拳でつかんだ栄冠を〝凱旋(がいせん)〟報告した。大勢の在校生を前に、今夏の東京五輪代表を逃した自身の経験を振り返りながら、夢に向かって諦めずに懸命に続ける「継続力」の大切さを説いた。

この日、在校生らの盛大な拍手の中、坪井は自身の競技人生の「原点」という母校で、チャンピオンベルトを肩に担いで登場した。東京五輪代表を逃した2年前について「(一時はボクシングを)やめようかと思った」と苦しい胸の内を吐露したが、それでも「夢をかなえずに競技人生をやめるのは悔しい気持ちがあり、その後は生活や練習を見直したことで、世界一をつかむことができた」と振り返った。

その経験を踏まえ「人生には波があるが、諦めるのではなく、やり続けた人間が最後に笑うことができる。自分を信じて懸命にやり続ければ、必ず目標はかなう」と力強くメッセージを伝えた。

坪井は報告会後、記者団に「まだまだ強くなれる」と意欲をのぞかせ、最大の目標に見据える2024年パリ五輪に向けて「金メダルを取って、最強になって、ここ(母校)に帰ってくる」と健闘を誓った。