首相、3%賃上げ要請へ 新資本主義会議で

新しい資本主義実行本部で本部長として発言する岸田文雄首相。左は茂木敏充幹事長=25日午前、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)
新しい資本主義実行本部で本部長として発言する岸田文雄首相。左は茂木敏充幹事長=25日午前、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が、26日に開かれる「新しい資本主義実現会議」で、来年の春闘に向け経済界に3%の賃上げを行うよう要請することが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大前の業績を回復した企業を対象とする。政府関係者が25日、明らかにした。

首相は成長と分配の好循環で格差是正などにつなげる「新しい資本主義」を掲げる。経済対策にも介護職らの収入引き上げ措置を盛り込んでおり、官民一体で賃上げを実現したい考えだ。

実現会議には、十倉雅和経団連会長や三村明夫日本商工会議所会頭、芳野友子連合会長ら労使の代表が参加している。首相は賃上げへの協力を求めると同時に、従業員の給与を引き上げた企業には税制面での大胆な支援措置を行うことも表明する見通し。政府関係者は「官民が協業して成長と分配の好循環を実現させたい」と話す。

首相は既に看護、介護、保育などの現場で働く人の賃金を引き上げるため、公的価格の見直しなども打ち出しており、賃上げの流れを加速させたい考えだ。

安倍晋三元首相も第2次政権でデフレ脱却に向けて経済界に賃上げを要請した。〝官製春闘〟とも呼ばれたが、大手企業を中心に一定の賃上げが実現した。