欧州でワクチン接種圧力 都市封鎖回避に腐心

24日、パリ中心部のクリスマス市に集う人たち(三井美奈撮影)
24日、パリ中心部のクリスマス市に集う人たち(三井美奈撮影)

【パリ=三井美奈】欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大している。各国はクリスマス商戦を控え、ロックダウン(都市封鎖)を回避したい構えで、ワクチンを接種するよう市民への圧力を強めている。欧州連合(EU)の欧州疾病予防管理センターは24日、18歳以上の全成人を対象とした追加接種を検討するよう各国に促した。

パリ中心部では、恒例のクリスマス市が始まった。ホットワインの露店で働く30代の店員は「売り上げは好調。欧州各国から客が来るようになった。コロナ感染を押さえ込み、にぎわいが続いてほしい」と話した。フランスでは今月、感染者が急増し、23日には1日当たり3万人を超えた。

国内では、2度のワクチン接種を終了した人が人口の70%を占め、欧州では高水準にある。だが22日には、接種を終えたカステックス首相(56)が感染したことが分かり、接種者も油断できないことが明らかになった。政府報道官は24日、年末休暇を前に「都市封鎖の再導入は避けたい」と発言。現在は65歳以上とする追加接種の対象枠を広げる構えを示した。

ドイツも感染者増加に歯止めがかからない。25日には7万5千人を超え、過去最多を記録した。

19日には連邦議会で感染対策法が改正され、感染が深刻な地域では、飲食店やスポーツ施設の利用をワクチン接種終了者、あるいはコロナから治癒した人に限定することが決まった。交通機関でも、ワクチン接種や陰性証明の提示を求め、規制を強化する。