英仏海峡でボート転覆 不法移民ら27人死亡

24日、救助された移民たち=英ドーバー港(ロイター)
24日、救助された移民たち=英ドーバー港(ロイター)

【ロンドン=板東和正】英仏海峡で24日、フランス北部から英国へ密航を図った移民の簡易ボートが沈没し、少なくとも27人が死亡した。ロイター通信などが報じた。

欧州メディアなどによると、ボートは空気でゴムを膨らませるタイプとみられ、フランス北岸に近いカレー沖で転覆したとみられる。国籍などは不明。

ロイターなどによると、フランス内務省は当初、死者数を31人としていたが、27人に修正。ダルマナン仏内相は救出された2人の移民が重傷を負っていると明かした。フランス当局は今回の密航をあっせんした疑いがある4人を拘束した。

事件を受け、ジョンソン英首相は24日、「衝撃を受け、がくぜんとした」と表明。フランスに対し、不法移民による同海峡の横断を食い止める対策を講じるよう訴えた。

マクロン仏大統領は同日、「フランスは英仏海峡が墓場になることを許さない」とし、対策を強化する方針を強調した。

ジョンソン氏とマクロン氏は24日夜、電話協議し、再発防止のため、密航を手配する犯罪組織の撲滅で連携する方針などで合意。ベルギーやオランダなど隣国との緊密な協力が重要であるとの認識でも一致した。 ロイターによると、英仏政府がトラックの荷台に隠れるなどして国境を越える不法入国者の取り締まりを強化したことで、英仏海峡の横断を狙う不法移民の数がここ数カ月で急増しているという。