鑑識係が臨場 京都府警全25署技術競う

鑑識技術を競い合う警察官ら=京都市伏見区
鑑識技術を競い合う警察官ら=京都市伏見区

警察官が指紋採取などの鑑識技術を競う大会が、京都府警察学校(伏見区)で行われ、府内25署から集まった75人が腕前を披露した。

詐欺グループの受け子によってキャッシュカードをすり替えられた特殊詐欺事件を想定。固定電話や湯飲み茶碗(ちゃわん)などが置かれた6畳の部屋を再現し、90分の制限時間内に足跡や指紋採取などの技術を競った。

各署とも鑑識係を含めた3人体制で臨場。静電気を帯びた黒いシートを玄関に敷き、ほこりなどを付着させて犯人の足跡を採取したり、磁力のある黒い粉末をテーブルにまいて指紋だけを浮かび上がらせたりしていた。現場は被害者が生活している住居のため、汚れた採取場所を元通りにすることまでが審査対象に含まれた。

競技会は、技術向上のために昭和48年に始まり、今年で38回目。結果は11月下旬~12月下旬に発表され、優勝した署に優勝旗が贈呈される。

中京署の鑑識係、田端幸志巡査部長(39)は「実際の事件と同じような気持ちで取り組んだ。今回の経験を生かして犯人の痕跡を残さず採取したい」と話していた。(鈴木文也)