中国が、新型コロナウイルスのわずかな感染拡大も許さない「ゼロコロナ」政策を続けている。感染者が1人でも確認されれば、その地域全ての移動を制限して感染の封じ込めを図る。今春から半年以上にわたり断続的にロックダウン(都市封鎖)が行われている街では、異例の抗議デモも発生。長期化する厳格なコロナ対策に一部で疲れもみられるが、中国当局は「ゼロコロナ」を継続する方針を崩していない。
PCR検査「累計40回」
ミャンマーとの国境にある中国南部の雲南省瑞麗市。今年3月以降、コロナ対策としてロックダウンが断続的に行われている。感染者の洗い出しのためにPCR検査が徹底されており、中国メディア「封面新聞」が10月下旬に伝えたある女性の事例によると、コロナ発生から8月に瑞麗を離れるまでの間に40回ものPCR検査を受けたという。