防衛省は23日、青森県の航空自衛隊三沢基地で、弾道ミサイルを迎撃する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の機動展開訓練を報道関係者に公開した。陸海空の3自衛隊と在日米軍が19日から30日まで実施中の「自衛隊統合演習」の一環。3自衛隊の装備を集約して運用する「総合ミサイル防空」の訓練として、PAC3を投入した。
この日は、展開したPAC3のレーダー装置や発射機を動かす訓練を実施。ミサイル警戒に活用する同基地のF35Aステルス戦闘機や、E2C早期警戒機も公開した。
視察した防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している。訓練は重要な意味を持っている」と述べた。
統合演習は、3自衛隊の統合運用能力の強化が目的で、実動と指揮所演習を交互にほぼ毎年実施している。