王将戦「羽生九段戦勝利で挑戦に近づけた」藤井四冠会見

王将戦七番勝負で最年少5冠を目指す藤井聡太四冠は、大好きな電車の切符を模した〝挑戦券〟を会見で渡され、思わずのぞき込んだ=24日、東京・千駄ケ谷
王将戦七番勝負で最年少5冠を目指す藤井聡太四冠は、大好きな電車の切符を模した〝挑戦券〟を会見で渡され、思わずのぞき込んだ=24日、東京・千駄ケ谷

将棋の渡辺明王将(37)=名人・棋王=への挑者権を獲得している藤井聡太四冠(19)=棋聖・竜王・王位・叡王=は24日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第71期王将戦挑戦者決定リーグ(王将リーグ)の最終局終了後、同会館で記者会見に応じた。

冒頭、藤井四冠はこの日の永瀬拓矢王座(29)との対局について、「手堅く受けられ、こちらの陣形の薄さが出てしまった。反省の多い内容だった」と、敗れた一局を悔しそうに振り返った。

来年1月に開幕する王将戦七番勝負の挑戦権を獲得したことについては、「本局に敗れてしまったことは残念ですが、(リーグ)全体としては自分の実力以上の結果が出せたと感じています」と総括。リーグ戦でターニングポイントとなった対局について問われると、羽生善治九段(51)戦を挙げ、「終盤、かなり際どい局面が続いたので、勝つことができ、(王将)挑戦に近づけたと思う」と話した。

渡辺王将との番勝負は3度目で、2日制としては初めてとなる。「渡辺王将は作戦巧者という印象があり、そこで差をつけられないようにし、熱戦にできればと思っている」と、抱負を語った。

王将戦は主催社のリクエストで勝者が仮装することでも有名だ。「勝たなければ仮装もないので、それを経験することが最初の目標になるのかな」と、藤井四冠は笑顔を見せた。

藤井四冠は王将戦が7度目のタイトル戦となるが、冬季のタイトルは初。「和服を仕立てることになる。自分は暑がりの方なので、気候的には冬の方が良いと思っている」と話した。

最年少記録を更新し続ける藤井四冠。王将戦には最年少5冠の記録が懸かる。しかし、「意識することではまったくないと思っている。良い内容の将棋で番勝負に臨めれば」と、これまで通りの発言を繰り返した。