関西スーパー異議申し立て 統合差し止め取り消し求め

大阪市内の関西スーパーマーケットの店舗
大阪市内の関西スーパーマーケットの店舗

関西スーパーマーケットは24日、エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリンググループとの経営統合手続きの差し止めを命じた神戸地裁の仮処分決定を不服として、同地裁に決定取り消しを求める異議を申し立てた。決定は首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)の主張を認めていた。統合の可否は再び司法の場で争われる。

22日の地裁決定を受け、12月1日に予定していたH2Oとの統合はいったん凍結となっている。今後の司法判断次第では統合そのものが白紙となる可能性もある。関西スーパーは「仮処分申し立てが認められる理由はなく、決定は直ちに是正されるべきだ。引き続き総会の適法性と公正性を明らかにしていく」とコメントした。

異議が認められれば仮処分は取り消しとなるが、オーケーは高裁に抗告できる。逆に差し止めが維持された場合、関西スーパーも抗告が可能。ただ、12月1日までに判断が示されない恐れもある。

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