23日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、前日比194・55ドル高の3万5813・80ドルで取引を終えた。米景気の先行きに対して楽観的な見方が広がり、買いが優勢となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が続投する見通しとなったことが引き続き投資家心理を支えた。バイデン米政権が日本などと協調して石油の戦略備蓄を一部放出する方針を打ち出し、ガソリン価格の高騰に歯止めがかかるとの期待感も高まった。
米長期金利の上昇を受け、割高感が意識されたIT株などには売りが目立った。ハイテク株主体のナスダック総合指数は続落し、79・62ポイント安の1万5775・14。
個別銘柄では、金融のゴールドマン・サックスや石油のシェブロンが大幅高となった。一方、娯楽・メディアのウォルト・ディズニーは下げた。(共同)