休日明け24日の東京商品取引所で中東産原油の先物が急騰した。原油の供給不足が続くとの懸念が強く、株価終値に相当する1キロリットル当たりの指標価格の清算値は5万5190円に急騰し、2日以来約3週間ぶりの高値を付けた。上げ幅は休日前の22日比3230円高で今年最大を更新し、昨年4月下旬以来、約1年7カ月ぶりの大きさとなった。
バイデン米政権が国内のインフレ進行に悩み、原油価格の引き下げを図って日本、中国、インドなどと協調。石油備蓄を放出すると決めた。一方で、原油安が政府歳入や国内景気に打撃となる主要産油国は対抗措置に乗り出すとの予想が原油市場で広がった。