突如辞職願の福岡県会副議長に批判、理由は市長選出馬

記者会見する福岡県議会の秋田章二議長(中央)と主要4会派の代表
記者会見する福岡県議会の秋田章二議長(中央)と主要4会派の代表

福岡県議会副議長が今月突如、辞意を表明したことで波紋が広がっている。十中大雅(じゅうなか・だいが)副議長は来年1月の同県久留米市長選への立候補を理由に辞職願を提出。秋田章二議長は12月議会を控え、副議長不在の影響を懸念し、十中氏に翻意や説明を求めたが、聞き入れられず、事態は平行線をたどった。議会からは十中氏の行動に対し「無責任だ」などと反発の声が上がっている。

「身勝手な行動」「極めて無責任」

秋田氏は24日の記者会見で、十中氏に対し痛烈な批判を浴びせた。

十中氏は今月16日、久留米市長選への出馬を正式に表明した。秋田氏によると、今月中旬に報道で十中氏の出馬意向が明らかになって以降、一度、十中氏と面会し翻意を促したが、16日までに「一身上の都合」として辞職願が提出された。

秋田氏は12月議会を目前に控えたタイミングから「議会運営に支障が出る」などとして、辞職の再考と議会への説明を求めたが、十中氏は応じていないという。十中氏は23、24両日に開かれた県議会代表者会議も、出席を求められていたが、欠席した。

秋田氏は会見で「仮に私が病気などで出られず、副議長も不在となれば、議会を開くことができない」と説明。正副議長は議会から選任されることから「普通の議員の辞職とは重みが全く違う」と強調した。

ただ、十中氏が再三の説得にも応じないことから辞職願は受理し、12月1日の12月議会初日の本会議で辞職を諮る予定だ。

会見には県議会主要4会派の代表も出席した。十中氏が所属する自民党県議団の松本国寛会長は「会派に相談も報告もない。政治家としてきちんとけじめをつけるべきだ」。公明党県議団の森下博司団長も「立つ鳥跡を濁さず。公職の身としては当たり前だ」と語った。(小沢慶太)