浪速風

前を見て漕げ

政府は給付金や補助金を連発。将来の負担は今の子供たちに及んでしまう(写真はイメージ)
政府は給付金や補助金を連発。将来の負担は今の子供たちに及んでしまう(写真はイメージ)

自転車の補助輪を外して練習する子供に教え込むのは視線の大切さ。怖がって足元ばっかり見てたらアカン、しっかり前を見て、と。政府の補助金連発を眺めていて、そんなことをふと思い出した。まっすぐこいで行けるんやろか。目指すのは豊かな社会である

▼18歳以下への10万円支給、ガソリン価格引き下げのための石油元売り会社への補助金。いずれも悪手だとの批判が絶えない。日本経済のふらつく足元に注意を払うことは必要だが、ちゃんと前を見る癖もつけておかなければ、この先の曲がりくねったでこぼこ道を走破できない

▼通貨発行権を持つ政府はいくら借金しても財政破綻しない、とする現代貨幣理論(MMT)を日本政府は否定している。それは、ばらまきの元手である借金は必ず返済するとの意思表示でもある。ただ、負担は将来世代、今の子供たちにも及ぶ。しっかり前を見てこぎ出せるように、ペダルはあまり重くしたくない。