「役場に息子奪われた」北海道・標津町パワハラ自殺訴訟

令和元年に北海道標津町職員の鈴木雄大さん=当時(24)=が自殺したのは、長時間労働や上司のパワーハラスメントが原因として、遺族が町に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が24日、釧路地裁(新谷祐子裁判長)で開かれた。町は答弁書でパワハラを否定し、請求棄却を求めた。

父の省三さん(68)は意見陳述で「息子がなぜ自死しなければならなかったのか、原因と真相を詳しく知りたい。息子の希望、夢、将来、そして命はすべて町役場に奪われた」と訴えた。

訴状によると、商工観光課で修学旅行の受け入れなどを担当した鈴木さんは、元年7月に自殺する直前の1カ月間の時間外労働が150時間以上に上り、上司から無視や暴言を吐かれるパワハラを受けてうつ状態になったとしている。

町は昨年、町に安全配慮義務違反があったとする調査結果を遺族に報告した一方、調査で認定されない部分は「司法の判断を仰がざるを得ない」としていた。