田畑の中に民家が点在するのどかな地域に突然、救急車やパトカーのサイレンが響いた。24日午前8時10分ごろ、愛知県弥富市の市立中で3年の男子生徒が、同級生の男子に刃物で刺された事件。中学校周辺の住民は「一体、何があったのか」と戸惑いと不安を吐露した。
近くの事業所に務める男性(56)は事件の後、救急車やパトカーのサイレンに気付いた。次第に報道関係とみられる車両が行き来し始め、「どうしたのだろう」と中学校の方を見ると、校門には出入りを規制するテープが張られていたという。
その後、中学校の生徒が刺されたことをテレビのニュースで知った。「普段から登下校する生徒の様子を見ているが、落ち着いた雰囲気の子が多いと感じていた。こんなことが起きるなんて」と絶句した。
近くに住む50代の女性は「学校の方があわただしい様子で、何があったのだろうと思っていた」と不安そうに話した。