ベトナム首相、栃木県知事と会談 交流促進へ覚書

ベトナムのファム・ミン・チン首相に県産の果物などを贈る福田富一知事=23日、宇都宮市の県公館(代表撮影)
ベトナムのファム・ミン・チン首相に県産の果物などを贈る福田富一知事=23日、宇都宮市の県公館(代表撮影)

来日中のベトナムのファム・ミン・チン首相が23日宇都宮市を訪れ、福田富一栃木県知事と貿易や投資などに関する意見交換を行った。また、首都ハノイ近郊のビン・フック省と、県との間で経済交流の促進を目指す覚書に署名。まず、同省の農畜産物のブランド化などに向け、ノウハウの共有を図る方向となった。

チン首相一行は同日朝、東京都内で菅義偉前首相らと会談した後、東北自動車道経由で来県した。県公館で迎えた福田知事は、一昨年に観光PRのため同国を訪問した経緯や、県内企業19社の進出など経済的な結び付きにふれ、「さまざまな分野でさらに連携を深めていければ」と歓迎した。

チン首相は栃木県について、「開発と自然、工業と農業のバランスの良さが印象的だ」と語った。知事は栃木県益子町の名産、益子焼の角皿を、首相は世界遺産ハロン湾を描いた絵や壺を記念に贈り合った。

また、同国と県内の企業関係者によるセミナーも開かれ、チン首相が「気候変動対策、インフラ整備、デジタル化、クリーンエネルギー分野で協力を深めたい」とアピール。現地で平成16年から医療器具を生産しているマニーの斉藤雅彦社長は事業を紹介し、「(ベトナムの人材は)ものづくりにプライドを持ち、技術への思いが熱い」と持ち上げた。

日程終了後、福田知事は「県産品を味わっていただいた。今回の訪問を機に、県産イチゴを輸出できるよう検疫条件の整備が進むことに期待したい」と話した。(山沢義徳)