性多様性訴えた中学3年生 秋田少年の主張で最優秀賞

学校の図書室で将来への思いを語る吉田輝来良さん=秋田県由利本荘市の市立岩城中学校(八並朋昌撮影)
学校の図書室で将来への思いを語る吉田輝来良さん=秋田県由利本荘市の市立岩城中学校(八並朋昌撮影)

秋田県由利本荘市 吉田輝来良(きらら)さん(15)

少年の主張秋田県大会で最優秀賞に選ばれた由利本荘市立岩城中の3年生。弁論は「多様性の海へ」と題し、自らの体験を元に性の多様性を訴えた。

あなたは男性ですか、女性ですか? この質問をされると少し喉がぎゅっとする感覚になり、心の中で「私は私だ」と返します―弁論はこう始まる。

そう思うきっかけは小学5年から埼玉県で2年間過ごしたこと。「転校先で性別や型にはまらず個性豊かに自分を表し、違うことが当たり前で、互いに尊重し合う人たちを見て、もっと自分を表現したいと思ったんです」と振り返る。

中学生になって会員制交流サイト(SNS)で「ステキだな」と思い交流した人たちが性的少数者だと知り、2年生の総合学習で「当事者たちの気持ち」を発表した。それを聞いた生徒から「今まで知らなかった人たちを知ることができた」と反響があった。

自らも「L(女性の同性愛者)G(男性の同性愛者)B(両性愛者)T(性自認の異なる人)Q(既存枠に属さない性)という枠でくくるのではなく、性のあり方にこだわらないパンセクシュアル(すべての人を好きになる人)であることを大切にしたい」と改めて思った。

世界でも比較的寛容とされる日本の性のあり方の歴史も「まだ深く知らないのでインターネットなどで研究したい」という。

少年の主張への応募は「これからの人生でいろいろな壁を乗り越えないといけないので、まず何かに挑戦する経験が必要と思ったんです」と打ち明ける。