中高生が衆院選報道検証 ぐんま国際アカデミー

黒板に張り付けられた各紙の1面を比較しながら読む生徒たち=群馬県太田市のぐんま国際アカデミー
黒板に張り付けられた各紙の1面を比較しながら読む生徒たち=群馬県太田市のぐんま国際アカデミー

教育に新聞を取り入れるNIE活動の研究指定校、ぐんま国際アカデミー中高等部(群馬県太田市)で、今回の衆院選の結果を報じた産経新聞など新聞7紙を比較する公開授業が行われた。投開票日翌日の紙面のうち、主に一面の見出しや写真、社説(産経新聞は主張)などを読み比べ、自公政権勝利となった投票結果に対する報じ方などを検証した。

授業を行ったのは高等部1年生の3クラスと中等部1年生の4クラス。いずれもNIE担当の今井信一教諭が指導した。生徒数21人の高1クラスでは、3~5人の5班に分かれて各紙を読み込み、チェックした。

「自公政権に対し肯定的か否定的かを基準に読み比べて。特に社説には新聞社のスタンスが出ていて、とても分かりやすいです」。今井教諭は違いを読み解くヒントを示し、「首相、笑顔なく」との見出しの紙面に笑顔の岸田首相の写真を掲載したある新聞を取り上げると、改めて紙面をのぞき込む生徒も。

「滅茶苦茶(政権に)厳しい新聞、1紙あるよね」などの声も聞かれ、読み込みも熱を帯びていった。

同校はNIE指定校になって3年目だが、今井教諭は指定以前から同様な授業を10回ほど行ってきた。特に政権の行方を左右する国政選挙報道は各紙の違いが出やすいほか、「投票行動の結果なので主権者教育の面からも有効」。最近では昨年の安倍首相退陣を報じた際の各紙のスタンスの違いが際立ち、新聞を情報ソースとして読み込む上で格好の教材になったという。