中国出生率、建国以来最低 コロナ影響、近く人口減も

中国湖南省の病院で生まれた赤ちゃん=10月(共同)
中国湖南省の病院で生まれた赤ちゃん=10月(共同)

中国の2020年の出生率が1949年の建国以来、最低水準となり、注目を集めている。出生数が死亡数を上回る「自然増」も数十年で最も低い水準となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で婚姻の件数が減ったことなどが原因とみられ、近く人口減少に転じるとの見方が強まっている。

利用客で混雑する北京駅=10月(共同)
利用客で混雑する北京駅=10月(共同)

国家統計局が最近、最新の年鑑を公表したことがきっかけで関心が高まった。人口千人当たりの出生数を示す2020年の出生率は8・52で、建国以来初めて1桁台となった。出生率から死亡率を差し引いた「自然増加率」も、多数の餓死者を出した大増産政策「大躍進」運動(1958~60年)の時期を除き最も低かった。

中国人口学会の陸傑華副会長は中国メディアに対し「死者数は毎年増えており、今年、出生数が1千万人を下回れば人口減少に転じる可能性がある」と指摘した。(共同)