家の中で放火か、布団から油成分 兵庫火災

放火事件で小学生の兄弟とみられる2人の遺体が見つかった民家=22日午後、兵庫県稲美町(安元雄太撮影)
放火事件で小学生の兄弟とみられる2人の遺体が見つかった民家=22日午後、兵庫県稲美町(安元雄太撮影)

兵庫県稲美町で民家が全焼し、焼け跡から住人の小学生兄弟とみられる2人の遺体が見つかった放火事件で、焼け跡にあった布団の燃えかすから油類の成分が検出されたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。家の中で放火された疑いが強く、兵庫県警加古川署捜査本部は、当時家にいたとみられる兄弟の伯父が何らかの事情を知っているとみて、引き続き行方を捜している。

火災は19日午後11時50分ごろに発生。木造2階建て民家が全焼し、焼け跡から2人の遺体が発見された。

捜査関係者によると、県警の現場検証で、布団の燃えかすから油類の成分を検出。焼損具合などからも火は家の中で付けられた可能性が高いとみられ、捜査本部は出火時の状況を慎重に調べている。

県警によると、この家は5人暮らしで、小学校高学年と低学年の兄弟のほか、50代の父親と40代の母親、母親の兄である50代の伯父が住んでいた。父親は、消防への火災の通報より20分近く前の19日午後11時半ごろ、スーパーでの仕事を終えた母親を迎えに行くために車で外出しており、出火当時、家には兄弟と伯父の3人がいたとみられる。

付近の防犯カメラには、出火時間帯に伯父に似た男が現場から徒歩で立ち去る様子が写っていた。

遺体の死因はいずれも煙を吸ったことによる急性一酸化炭素中毒だった。遺体は兄弟とみられ、県警はDNA型鑑定を行い身元の確認を進めている。