スーダン軍との合意に抗議 民主化勢力、1人死亡

21日、スーダン首都ハルツームで多数の市民が加わった抗議デモ(ゲッティ=共同)
21日、スーダン首都ハルツームで多数の市民が加わった抗議デモ(ゲッティ=共同)

10月に軍事クーデターが起きたスーダンで21日、文民出身のハムドク首相が軍と政治合意を交わしたことを受けて抗議が激化した。民主化勢力は「裏切り」とハムドク氏を批判。地元の医師団体によると、軍部隊による発砲で新たに1人が死亡、デモ隊側の死者はクーデター後で計41人となった。

陸軍出身の最高実力者ブルハン統治評議会議長とハムドク氏は21日、首相解任を取り消すことなどを盛り込んだ合意文書に署名した。ハムドク氏は実務者中心の内閣を率いるが、実権は軍主導の統治評議会が持ち、内閣の力は限定的となりそうだ。

2019年にバシル長期独裁政権が崩壊後、民主化運動を牽引(けんいん)してきた有力な市民団体は軍との合意を「受け入れられない」と拒絶、抗議継続を訴えた。ロイター通信によると、首都ハルツーム近郊では21日、数万人がデモに加わった。(共同)